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「猫の客」平出隆  河出書房出版社

 受験生だった頃に現代文の問題でこの本の一部が出て、読んでみた
いと思っていて半年以上経った。作者が詩人であるらしく、情景描写
がとても多い。しかも表現方法が高度で(僕に気合いが入ってないの
かはわからないけど)所々意味が完全には取れないとこがかなりあっ
た。通して読むと一言「きれい」。文もきれいだし、雰囲気がきれい。
 離れを借りて住んでいる夫婦が隣の家の猫とふれあい、その家の大
家さんが家を取り壊すまでのしばらくの間、猫を家に入れて遊んだり、
猫の好きなようにさせたりして過ごす。が、家を取り壊す頃にその猫
が死んでしまう。その後その猫は自分達の猫じゃないの?という思い
と、本来は隣の家の猫という事実(?)との間で深くその猫の子とを考
える、、、というようなストーリー。書くの下手だな(笑)
 夫婦の人柄や、猫、家の描写がきれいですごく和む。
by middle-tempo | 2003-01-01 00:00 | book
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