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「あやし」宮部みゆき  角川文庫

 初めて宮部みゆきを読んだ記念すべき本なのかもしれない。どうも
推理物は遠慮がちになる上、時代小説なので読むのにちょっとばっか
し気合が要った。
 なるほどやはり売れてる作家はやはりそれなりの理由があるんだな。
とても読みやすく、かといって簡単な文章でもない。読んでて苦痛だ
なと思う事はほとんどなかった。その中であえて一番を選ぶとすれば、
安達家の鬼が一番おれは好き。いかに生きるか、ね・・・
 でもさすがに上手い文章と言えども、同じ時代小説のほぼ同じ年代
の同じ傾向のテーマの短編小説を読んでると、しだいに飽きてくるも
の。最後は少ししんどかった、おもしろいんだけどね。
by middle-tempo | 2003-01-02 00:00 | book
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